水/メタノール混合物(1:9)における過剰な陽子のダイナミクスは、2次元赤外線(2D IR)分光法を使用して研究されています。実験データは、グローバルフィッティング方法を使用して分析されます。結果として得られる2次元スペクトルは、水からの1つとメタノールからの2つの寄与で構成されています。水の寄与については、純水と比較して混合物のスペクトル拡散が遅くなり、中央線の赤方偏移がH結合強度の向上を示唆しています。水とメタノールの間のプロトン交換のダイナミクスは、約1.2 psの時定数によって特徴付けられます。これは、純粋なメタノール(約0.5 ps)のプロトン移動時間よりもかなり長いです。この結果は、メタノールと比較して水の酸性度が低いことと一致しています。 2D IRスペクトルは、プロトン移動反応が過渡的中間体の構造の有意な変化と振動周波数につながることを示す、励起状態の超音線遷移の弱いが識別可能な寄与も示しています。