海水に生息する魚の鰓には、海水を淡水化する役割を担う「塩素分泌細胞」からなる海水淡水化装置があります。海水淡水化装置は、魚が海水を吸い込むことで、塩辛くて苦い海水を素早く淡水化します。また、海水魚の表皮膜、内腔膜、口腔膜はすべて半透膜です。海水が口腔内に吸入されると、口腔粘膜または管腔粘膜が口腔内の海水を止め、吸入によって口腔内の圧力が上昇し、膜の内外に圧力差が生じ、海水は淡水化されて体内に吸収され、分解されたものは口の中に残った塩分やその他の成分が排泄システムを通じて排泄されます。このように、体内に残る水は完全に真水です。淡水魚にはこの能力がありません。