実験をしましょう。竹で作った竹とんぼを手にもみこみ、手を離すと竹とんぼが笛を鳴らして空へと舞い上がります。このとき聞こえたのは、竹とんぼが空をこする音。しかし、このような音は、竹とんぼが1秒間に20万回から2万回程度回転しているときにしか聞こえない音で、それ以下でもそれ以上でも人間には聞こえません。そのため、ハエや蚊、ミツバチが飛ぶときに音を出すのですが、これも理由です。昆虫学者は、ハエが飛んでいるときは毎秒約 150 ~ 250 回羽ばたき、蚊が飛んでいるときは毎秒約 600 回羽ばたき、ミツバチが飛んでいるときは約 600 回羽ばたくことを発見しました。毎秒300回。しかし、蝶が飛んでいるときは、1 秒間に 5 ~ 8 回しか羽ばたきません。そのため、ハエ、蚊、ミツバチなどの昆虫は、飛ぶときは常にブーンという音を感じますが、蝶が飛んでいるときは音はしません。