SNCL3では、スズ(SN)は+3の酸化状態を示します。これは、TINが3つの原子価電子を失い、3つの塩素(CL)原子と3つの共有結合を形成したためです。スズの酸化状態は、スズと塩素の電気陰性の違いを考慮することにより決定できます。塩素はスズよりも電気陰性であるため、SN-CL結合の電子は塩素原子に向かって引っ張られ、スズ原子に部分的な正電荷をもたらします。この部分的な正電荷は、SNCL3のスズの+3の酸化状態に対応しています。