1。炭酸イオンの加水分解:
*炭酸ナトリウムが水に溶解すると、ナトリウムイオン(Na⁺)および炭酸塩イオン(Co₃²⁻)に分離します。
*炭酸イオンは、加水分解と呼ばれるプロセスで水分子と反応し、重炭酸イオン(hCo₃⁻)と水酸化物イオン(OH⁻)を形成します。
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co₃²⁻(aq) +h₂o(l)⇌hco(aq) +oh⁻(aq)
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*溶液中の水酸化物イオン(OH⁻)の存在により、アルカリ性が発生します。
2。弱酸と強い基本塩:
*炭酸ナトリウムは、強力な塩基(水酸化ナトリウム、NaOH)と弱酸(炭酸、H₂CO₃)の反応から形成されます。
*強い塩基と弱酸から形成された塩は、自然界ではアルカリ性である傾向があります。
3。 pH値:
*炭酸ナトリウム溶液のpHは7を超えており、そのアルカリ性を示しています。
要約:
水中の炭酸イオンの加水分解は、水酸化ナトリウム溶液のアルカリ性の原因となる水酸化物イオンを生成します。水酸化物イオンの存在は、7よりも高いpH値につながり、そのアルカリ度を確認します。