通常、腎臓は、水素イオン(H+)および重炭酸塩イオン(HCO3-)の排泄を調節することにより、体の酸塩基バランスを維持する上で重要な役割を果たします。遠位RTAでは、腎臓の収集ダクトがH+を分泌する能力が損なわれ、H+の排泄とHCO3-の保持が減少します。
その結果、尿はよりアルカリ性になり、体は尿中のNH4+の排泄を増加させることで補償を試みます。 NH4+は、腎尿細管のグルタミンの代謝によって生成され、その排泄の増加は、過剰なH+を除去し、体の酸塩基バランスを維持するのに役立ちます。
尿中のNH4+の存在は、特に遠位RTAの他の徴候や症状と組み合わせて、腎機能障害の兆候であり、根本的な原因と適切な治療を決定するためにさらなる評価が必要です。